今回は睡眠の質についてお伝えしたいと思います。
私たちは日中に活動し夜に休むような生活が多いと思います。
夜はリラックスした気分で昼間の疲れをとるように身体のリズムも整えられているのです。
睡眠時間が必要なのは、眠ることによって副交感神経を優位にし、交感神経の緊張状態を解くためです。
眠ることが最高のリラックス状態を生み出します。
この身体のリズムを調整するのが『自律神経』なのです。
免疫力と自律神経の働きについて |
健康を司る免疫力と自律神経の働きは密接な関係があります。
自律神経と心の動き、感情によって分泌されるホルモンが変わります。
そして身体の状態に大きく影響し病気の引き金になったりもします。
感情や気持ちの在り方は免疫力に大きな影響を及ぼします。
ホルモンには2つあり、脳から分泌されるものと器官から分泌されるものがあります。
脳(視床下部、脳下垂体)から分泌されるホルモンは血流を通って
脳以外の甲状腺・副甲状腺・副腎・膵臓・生殖腺など身体の器官に送られ
それぞれの器官は刺激を受け、さらにホルモンを出します。
脳から分泌されるのが上位ホルモン、身体から分泌されるのが下位ホルモンです。
自律神経と情報伝達物質ホルモンの連動について |
昼間は交感神経に支配されたホルモンが分布され、
夜は副交感神経に支配されたホルモンが分泌されています。
交感神経に支配される興奮系のホルモンと、副交感神経に支配されるリラックス系のホルモンがあり、
それが昼夜で交替に分泌される仕組みです。
夜に眠っているときに分泌されるホルモンは成長ホルモンです。
成長ホルモンは夜に眠ってから分泌され、夜中の2時頃に分泌量がピークに達します。
この成長ホルモンは子どもの成長を促進するだけでなく、大人の細胞を活性化させる働きもあります。
熟睡できたときには肌にハリと艶が出て全身がみずみずしくなりますが、これは成長ホルモンの働きによるものなのです。
逆に夜更かししたり睡眠不足だと肌がカサカサになったりしますが、成長ホルモンが十分に分泌されていないからです。
成長ホルモンというと成長期だけの存在のような気がしていた人も多いと思います。
成長ホルモンはこどもの時は成長を促し、大人になると細胞のみずみずしさを保ってくれる働きをします。
成長ホルモンは身体を温めることによって分泌が盛んになるので、
夜風呂に入ってゆっくりと温まってから寝ると成長ホルモンもよく分泌されます。
効果のないサプリメントや美容ドリンクを飲むより断然効果的ですよ☆
男性ホルモンと女性ホルモンも、交感神経支配のリラックス系のホルモンで夜間に分泌されます。
女性がハードワークなどで睡眠時間が十分にとれない状態が続くと、女性ホルモンが十分に分泌されなくなり
肌の色艶が悪くなったり精神的にもギスギスしすぎて不安定になり、ひどいときには生理がとまることもあります。
自律神経とホルモン、免疫系の白血球の日内リズムとの連動について |
夜ぐっすりと眠れると風邪が治ったりするのは、副交感神経優位な状態でリンパ球が活発に働くからです。
(薬なしで治す力があるんですよ。人間の能力は本当にすごいです。)
逆に日中にストレスが強いと交換神経刺激によって、
顆粒球が過剰反応を起こし炎症が悪化したりします。
これを防ぐためにも、夜にぐっすりと眠ることが大切なのです。
夜中に何度も目が覚めたり睡眠が浅いと疲れがすっきりとれません。
昼間運動をして身体を疲れさせる、お風呂でよく温まるなどして
良い睡眠をとるための工夫が必要です。
*睡眠時間については個人差があります。
睡眠の質が重要なのですが、短時間の睡眠を続けると次のような状態になります。
・交換神経緊張状態が長くなるので、副交感神経に支配されるホルモンが十分に分泌されなくなり免疫力が低下する。
短すぎるからと睡眠時間を長くとりすぎれば、リンパ球過剰になって無気力になることもあるので適度な睡眠時間を意識しましょう。
理想の起床と就寝 |
【夏】
夏は日の出が早いので、それに合わせて朝4-5時頃に起きる。
するとよる9-10頃に自然と眠くなります。
【冬】
冬は明るくなるのを待って朝7時頃に起きる。
そうすれば夜11時ごろには眠気を感じるようになります。
この通りに睡眠をコントロールできれば。夜12時前には眠りについてリンパ球を増やすことが可能
リンパ球が増えれば免疫力がアップします。
潰瘍性大腸炎の人は睡眠と入浴による免疫力アップが本当に大事です。
是非実践してみてくださいね!
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